明日、君が見つかってしまう

ジャニ沼に落っこちたポンコツ

はたらくということ

社会人という肩書をもらってから1年が過ぎた。

長くてあっという間な1年だった。

 

はじめて職場に行ってあいさつをしたときの感想は「やべえとこに来ちまった」。

実際は教育係さんがいたけど教育係としてほぼ接してもらえず、初日から「ごめんとりあえずこの仕事頼む」と言われ山積みの書類とマニュアルを渡されて必死に支払伝票を作った。上司は忙しそうすぎて声をかけられなかったので資料をかき集めて仕事を覚えた。

 

基本的に内部相手の仕事だった。何にもわからないのに、他の職員からの問い合わせがえぐくて、でもちゃんと答えたくて「調べてから折り返す」と言えばそんなのもわからないのかと溜息をつかれた。周りの人に恵まれすぎてるからそういう人がいることを思い出させてくれた。心無い人もいるものなのだと自分に言い聞かせた。

 

仕事に慣れる間もなく、隣の係と兼務になってしまい日付を越えたこともあった。このあたりから何もかもが嫌になった。トイレで泣いたこともあったし、耐えきれなくて母の前で「死んじゃいたい」と大泣きしたこともあった。私には想像できないくらい大変な思いをして生んでくれた人に対してこんなことを言ってしまって本当に申し訳なかったと反省した。

 

仕事に多少慣れた3月、捌ききれるはずがない仕事量になった。自分の分だけでも厳しいのに人の仕事までもらうことが多くなりパンク寸前だった。ほぼ毎晩日付越えだったし休みがなくて毎晩お風呂で泣いた。完全にこんな仕事して何になるのかわからなくなってしまった。

 

そんなこんなで身体共にめちゃくちゃになりながらもなんとか新年度を迎え、歓送迎会に出席した。お酒飲むのが久しぶりすぎて気分上々だった。

 

のに実際はほぼ泣きっぱなしだった。

「たくましく一人でせっせとこなしてたのかっこよかった」とか「この1年やったことは無駄じゃないよ」とか「足りないと思うことがあればこれからでいい」とか「ちゃんと面倒みてあげられなくてごめん」とか「がんばったがんばったえらかったよ」などといろんな上司に囲まれて励まされて、これからもにこにこキャラでやっていこうと思ったのに1年間のことが走馬灯みたいにばあああっと流れて自分の中でぷちんと何かが切れた瞬間わんわん泣いた。人前で泣いたのは幼稚園の卒園式以来だった。年度初めからキャラ崩壊である。

自分のことが世界でいちばん嫌いな人間なのでびっくりしたけど、うれしくてうれしくてしょうがなかった。ああ無駄じゃなかったなって。

 

本当にいろいろあった1年だった。辛いことしかなかった。たぶんこれからも辛いことしかない。でも二次会で酔っぱらった勢いで「私は大好きなアイドルを応援するために仕事辞めません!!!!」と大声で宣言してしまったので、オタバレ喪女は当分がんばる所存である。